2007年3月アーカイブ

今ではすっかりビジネスで欠かせない言葉となった、「マネジメント」。このマネジメントを創り出したと言っても過言ではない人物、それは何を隠そう去年紹介したP・F・ドラッカーです。
また、「目標管理」「民営化」「分権化(日本で言う事業部化)」「知識労働者」などの言葉は間違いなく、ドラッカーの造語です。

ビジネスパーソンたちが今、目の前にし、必至で得ようとしている知識、それはビジネスストラテジー。それを学ぶのにドラッカー以上の教材はあるだろうか。いや、ない。(反語)
というわけで、ドラッカーを読むために、非常にオススメな本を発見したので紹介します。

ドラッカー20世紀を生きて―私の履歴書
ピーター・F. ドラッカー Peter F. Drucker 牧野 洋
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偉大なドラッカーが如何にして数々の名著や新しい世の中の仕組を考えることができたのか。
本書を読んで、彼の生きてきた激動の時代と、育った環境を見ると納得できる気がします。
ヒトラーに直接取材、幼い頃に出会ったフロイトなど、まさに歴史の証人なんだと思い、驚きました。
そして、自分がどう生きていくのが幸せなのか、なんてことも考えさせられます。
あとは、著書の書かれた時期や時代背景が分かるため、これからドラッカーを読もうと思っている人にはオススメだと思います。

僕としてはこんな感じの書評を書いてみたのですが、歴史書としても興味深いかもしれないです。
数学・物理学の歴史書的な本を読むと、アインシュタイン等の学者達もそうだと分かるけど、ドラッカーも同様、第一次世界大戦というのが如何に歴史上の人物たちに影響を与えたかということを改めて実感します。
歴史的に世界の仕組みは常に激動であって、常に安定はあり得ないと思います。でも繰り返される。
今の自分に当てはめて、その中で如何に生きるか、そういうことが学べるのが歴史書、そして本書のような自伝書の一番の醍醐味だと思います。

学問のすすめならぬ勉強のすすめ。学問って言っちゃうと学校の勉強みたいなイメージで限られちゃうかなと思って。

うちの父親の口癖は「社会に出てからが勉強だ」です。
僕はその意味を頭では分かったつもりでいたんだけども、「仕事すれば色々勉強できるんだなー」という意味合いで捕らえていました。
でも最近は違うなあと思っています。

去年の夏くらいから本を読み漁っています。なぜなら、世の中には沢山の「知っておかなければいけないこと=知らないこと」があることが本を読むことで分かったから。
そして、その知らなかったことを知ることによってもっと色んなことを知る必要あることが分かった。
要するに知識は常に掛け算なんですね。複利と一緒で、土台があれば指数関数的に増える。

でも大事なことは、知ろうと思って自ら勉強を始めることです。
会社や仕事など環境や状況に流されていては、知れるスピードは非常にゆっくり。自分から知識を吸収していく姿勢が如何に大事かということを思ったりしています。

今ではたぶん父親が言いたいことが分かったつもりでいます。

まあ書き出すと長くなりそうなわけで、何を勉強すべきかとかは別として、たとえば我々が生きている世界の法則とか、知ってます?と思って物理学というか素粒子学の本を例として紹介。

超ひも理論と「影の世界」―見えない!さわれない!謎の世界
広瀬 立成
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この世界が何によって構成されているのか。
しっかりと理系の大学を出た人でないと、きっと今研究されている世界の仕組みってほとんど分からないと思います。
例えば、相対性理論。これは小難しい勉強の代名詞みたいな扱いですが、ちゃんと理解したときには本当に感動します。
なんてったって、この宇宙の時間の進みは一定じゃないし、距離も質量も一定じゃないんです。
一般的な常識で考えたらトンデモなSFの世界、それが実は私たちが住む宇宙であるということが、物理学やその他の研究では明らかになっています。
そんな超トンデモの最先端が、この「超ひも理論(超弦理論)」。
世界の最小の構成要素は?原子じゃないですよ。それより小さい陽子や中性子?違います。
世界はひもでできていた!しかも、元々宇宙は10次元以上!
本書ではそんな、超ひも理論がよくわかります!

世の中が何でできているのか、そのくらいは知って生きていきたいですよね。

はいはい、たまには更新しなきゃいけないよね。
というわけで、最近読んだ本から一冊。コレ大事な本。

構造改革の真実 竹中平蔵大臣日誌
竹中 平蔵
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政策プロセスの重要性。さまざまな批判にあいながら、一貫した政策で成功を収めたといえる小泉改革がどのように成されたのか。
先を見据えた「成すべきこと」を一貫した信念で、「本当に実現する」ために動いてきた竹中さん。
日々の新聞・ニュース・似非評論家による説明に日々踊らされる僕たちに気づく。
本当に何かを成し遂げるためには何が必要か。本書には社会の中での生き方のヒントが隠されていると思う。

僕の大学の学部の教授だからというわけではないけど、僕はこの本を読んで竹中さんと小泉さんの偉業を確信しました。
今はあべ政権で、まあ色々なことを言われてますが、それもマスコミが騒いでるわけで全てではないよね。
まあ、色々黒いとこはあると思うけど。。。

以下駄文。
本当に政治にとって大事なところってなんだろう。政治家が大事を成すことが日本をよくすることじゃね?
マスコミや野党はちっちゃなところを取り上げて、それが国民に伝われば世論になるよね。それをみんな支持するの?結局何も考えてなくてマスコミに動かされてるんじゃね?
僕は僕の思った「日本の良くしていけるやり方」を持った人達が最善を尽くすのが一番だと思うよ。
その上で、ちっちゃいことには目をつぶった方がいいよね。たとえば、小泉さんの年金不払いとかあったよね。その辺はマスコミが取り上げなくなったからとか色々あるけど、みんなの関心はなくなった。でも今はどうよ、水が1リットル5000円とかアレだけど、それってどうなの?大事を成す中でどうなの?
みんなちゃんと考えて反対してるの?マスコミに踊らされてない?
まあ、関心がないって言えばないんだけど、基本的に潰す側はあほなことばっか考えるわけですよ。
そういう今の政治が悪いとか言ってたって始まらない。
ただし、その上で、やり方が下手な今の政権はダメだって言うのは結論的にしょうがない。でもね。

大事なのは世界の中の日本ですよ。

今まで政治のことはあんまり考えなかった僕がそんなことを思うようになった一冊と思ってくれれば幸い。
日経新聞の政治面が面白くてしょうがなくなります。

世の中、大人と思われてる人が、ちゃんと頑張ってる大人かどうかが大事なんです。
利用されちゃあかんのです。
大人がダメならお前がやれ。日本を背負うのは僕たちですよ。

プロフィール

nyontan/nyon2
経営とかプログラミングとかフィリピンとか。基本的にふざけてるけど、たまに超まじめ。
うんこうんこー。

最近読んだ本

早起き生活